システム構築

企業に導入されるシステムは『基幹業務システム』『情報系システム』の大きく2つに分類されます。

『基幹業務システム』とは、その企業の事業や業務・サービスの中核に、直接かかわる重要なシステムの事です。
『情報系システム』とは、その企業の事業や業務・サービスに、直接関係ないが必要なシステムの事です。

具体的には 図1 の様に整理分類され、当社は主に、企業の中核となる『基幹業務システム』に対し、個別業務単位システムや、複数業務を統合した業務システム(ERP)を、企業からの要求に合わせ構築しています。

『基幹業務システム』の構築(導入)には、オーダメードで1から構築するスクラッチ開発、パッケージソフト(PKG)をベースにカスタマイズやアドオンを行い導入するパッケージ開発の2つの方法があり、双方ともメリット・デメリットがありますが、ほとんどがパッケージ開発となっております。(表1)

また、契約(受注)形態として、社内で実施可能な作業(開発)を行う工程を請負型で、ユーザ先での作業(現状分析、ヒアリング、レビュー、検証等)を行う工程を支援型で、受託しております。

図1:業務システムの種類(クリックで拡大)
表1:導入方式の特徴(クリックで拡大)

システム構築の流れ

システム構築は、大きく6つのフェーズで構成されます。
企画分析調査~外部設計が「上流工程」でSEが担当、開発以降が「下流工程」でPGが担当します。SEは「プロジェクトマネジメント」も実施します。

企画分析調査

企業の現状分析を行い、課題の分析および解決策の検討や、経営・事業戦略(顧客ニーズ)に合ったシステムや技術を活用した
IT企画の立案および提案を行います。

要件定義

企業がシステムに求めている要求・要件を漏れなくヒアリングし、実装すべき機能や満たすべき性能などを決定し
システム化の範囲を確定します。

外部設計

要件定義で決定した機能や性能などを基に、システムの機能単位で設計を行います。
主に、画面や操作方法・帳票などユーザから見えるところの設計、内部設計で必要となるデータベース仕様等を設計します。

開発

「内部設計」「製造」「単体テスト」の3つのフェーズで構成されます。

  • 内部設計

    外部設計を基に、個々の機能の内部処理や動作・データ処理など、プログラミング可能な詳細設計を行います。

  • 製造

    内部設計を基に、プログラムの作成を行います。

  • 単体テスト

    内部設計で求められた機能や性能などを満たしているか、作成したプログラム単位に検証を行います。

テスト

「結合テスト」「総合テスト」の2つのフェーズで構成されます。

  • 結合テスト

    単体テストが完了したプログラムを、機能単位に結合し、外部設計の要件を満たしているか、また、機能間での整合性(連動)の検証を行います。

  • 総合テスト

    要件定義の要求・要件が満たされているか、 利用者の視点で業務の流れに合わせた検証を行います。

導入支援・運用・保守

システム導入には「システム移行」「教育」があり、安定稼働のために「運用」「保守」があります。

  • システム移行

    旧システムから新システムへ切り替える作業で、代表的な作業がデータ移行です。
    データ移行は、旧システムから新システムにデータを移し替える作業です。

  • 教育

    新システムを利用者に周知する為に、利用者研修の実施や利用者マニュアルの作成を行います。
    利用者に「自分たちの仕事のやり方が変わる」という事の認識や、新システムへの理解を深めて貰う事が必要となります。

  • 運用

    システム(サービス)の継続的な提供を目的に、システムの管理・運用を行います。
    具体的には、システム監視、定期的なデータバックアップ、運用方法の改善やマニュアル更新(作成)などが仕事になります。

  • 保守

    システム異常やダウンが起こった場合に、迅速にシステム復旧する作業や、
    システム不具合が発生した場合に、原因究明と不具合改修(データ復旧・プログラム改修)作業、
    現行システムの変更や修正が必要な場合に、システムのアップデートや新規プログラムの開発導入作業を行います。

プロジェクトマネジメント

立案されたプロジェクトの計画に基づき、顧客の要求を満たす品質・納期遵守するための進捗管理・予算内でのプロジェクト完了などを行うために、リソース(人、物、コスト)・発生したリスクなどの管理を行います。